澤田智子
国内・国外問わず、大阪に遊びにきた観光客が訪れるスポットといえば、大阪のターミナルともいえる「なんば」。
関西の玄関口ともいえる「関西空港」や新幹線の「新大阪駅」から乗り換え無しでアクセスできる利便性にくわえ、グルメやイベント、ファッションの最先端が集まる街として有名です。
さかのぼること江戸時代から多くの人々が集まり発展してきた「なんば」は、長きにわたる歴史と文化を持っています。そんな「なんば」に関する豆知識を、クイズを交えながらご紹介していきます!
まずはその「なんば」の地名に関するクイズから。大阪の中心地であるなんばには多くの鉄道が鉄道が通っており、「なんば駅」がいくつか存在します。正式名称は漢字表記の「なんば」ですが、大阪メトロや南海電鉄の駅では「なんば駅」とひらがなで表記されています。
Q1 さて、「なんば」の漢字はどれでしょう。
- ①難波
- ②南波
- ③灘波
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正解は①の「難波」。
いくつか説がありますが、昔の難波一帯が「河内湾」と呼ばれる海が近く「難儀な波がおしよせる」から由来しているという説、高い波がやってきて住みにくい場所だったからという説などがあげられます。
やはり漢字で書くと少々とっつきにくいイメージがあるためか、難波周辺の飲食店などは「なんば店」と表記しているお店が多いようですね。
次は、なんばにまつわる文化についてのクイズです。なんばには、まだ大阪が「大坂」であった江戸時代から有名だった文化があります。
Q2 なんばでは何の文化が有名だったのでしょうか。
- ①文学
- ②芝居
- ③お菓子
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正解は②の「芝居」。
なんばの「道頓堀」には多くの芝居小屋があり、なかでも「道頓堀五座」と呼ばれる「中座」「角座」「朝日座」「弁天座」「浪花座」という5つの劇場は有名で、人形浄瑠璃や歌舞伎などが上演されていました。
残念ながら5つの劇場は平成に入って消滅してしまいますが、松竹芸能が運営する劇場の名前が「道頓堀角座」であったり、今もそのなごりを確認することができます。
最後はなんばのランドマーク的存在、「グリコ」の看板から。道頓堀川沿いにあり、マラソンランナーが両手を上げたポージングの「グリコ看板」は大阪きってのフォトスポットです。
Q3 「グリコの看板」は現在何代目でしょう?
- ①6代目
- ②2代目
- ③9代目
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正解は①の「6代目」。
現在の6代目看板は、2014年に設置されました。「大阪といえばグリコ看板」というイメージが強いですがそれもそのはず。初代グリコ看板は1935年から道頓堀に設置され、87年もの歴史を持っているのです。
初代グリコ看板は33mもの高さがあったといい、当時の人々を驚かせたんだとか。デザインはもちろん、高さにも時代ごとの変遷があったんですね。
大阪・なんばは最新のグルメやフォトスポットも豊富ですが、このように歴史や文化の観点から見ても実に興味深いエリアなんです。なんばを訪れる機会があれば、今回ご紹介したスポットにも注目しては。